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モータの保守点検

DCモータは、ブラシなど磨耗する部分がありますので、定期的に点検し
故障を未然に防止して下さい。

1.ブラシと整流子 2.軸受 3.絶縁 4.DCタコジェネレータ 5.エンコーダ 6.ブレーキ 7.減速機


1.ブラシと整流子

(1)ブラシの寿命は、モータ機種、モータ電源、モータ電流、ブラシ材質、使用環境等により
  異なりますが、定格で使用した場合は、約2000〜5000時間になります。
(2)下記の機種については、ブラシ交換が出来るようになっていますので、磨耗限度になっ
  たら、新品と交換してください。
単位(mm)
形  式
ブラシサイズ
新品長さ
限度長さ
磨耗代
SS23F
4×4×7L
SS32G
5×5×9L
SS40E
4×6×10L
10
SS60E
8×16×16L
16
10
 ブラシを交換する場合、同一材質のものとし、異なった材質のものを混用しないで下さい。
  (混用すると異常磨耗を起こす恐れがあります。)
(1)上記以外のモータは、ブラシ交換するために、分解する必要がありますので、交換する時
  はメーカーにご相談ください。
(2)整流子は、正常な場合は、表面が光沢のあるチョコレート色になっています。異常に黒化
  したり、表面が荒損している場合は、整流子を削正する必要があります。

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2.軸受

(1)軸受の寿命は、約10,000時間です。なお、高温中で使用する場合は寿命が短くなりま
 すので、注意してください。
(2)運転中に軸受の回転音が異常に大きかったり、軸受部が加熱している場合は、不良です
 から軸受を交換してください。※不良品以外は交換する必要はありません。


3.絶縁

(1)モータの絶縁は、500Vメガ−にて、絶縁抵抗を測定することによって、チェックすることが
 出来ます。(2)項以外の理由で、メグが1MΩ以下に低下した場合は、絶縁不良の可能性
 がありますので、メーカーにご相談ください。
(2)運転時間の経過と共に、ブラシの磨耗粉がモータ内部に付着し、絶縁抵抗を低下させるこ
 とがありますので、モータリード線(端子)とブラケット間の絶縁抵抗を、500Vメガーで測定し
 1MΩ以下の場合は、モータ内部(特にブラシホルダー回り)を、圧縮空気等で清掃して下さい

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4.DCタコジェネレータ

(1)DCタコジェネレータの構造は、DCモータと同じですが、ブラシは銀を含んだものを使用しています。
  ブラシの寿命は約10、000時間です。
(2)DCタコジェネレータはモータ軸に直結しています。


5.エンコーダ

(1)モータのロータ軸に直結しています。磨耗部分はありませんので、保守は不要です。

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6.ブレーキ

(1)コイル静止形クラッチブレーキを使用しています。ブレーキの磨耗限度は、動作回数10万回
  以上ありますので、動作頻度が高くない場合は、保守は不要です。


7.減速機

(1)ギヤの寿命は、減速機の種類、回転数、負荷の種類、振動の影響等により異なりますが、定格
  トルクで使用した場合は、約2000〜7000時間になります。(マイクロ減速機は500時間です)
(2)平歯車減速機、遊星歯車減速機、マイクロ減速機は、全てグリース潤滑です。ウォーム減速機
  はグリース潤滑の他に、定格トルクの大きいものは、オイル潤滑になっております。
  ただし、給油の必要はありません。

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